2021.12.272024.04.19

検索クエリとは?意味やキーワードとの違い、活用方法も解説

webマーケティングで効果的な集客を行うためには、ユーザーの流入経路を把握する必要があります。ユーザーの流入経路を調べられる重要な情報が「検索クエリ」です。

webマーケティングについて調べる中で検索クエリの存在は知っているものの、具体的な意味や重要性は知らない人も多いのではないでしょうか。

当記事では、キーワードとの違いも含めて検索クエリとは何かを解説し、検索クエリの分類やwebマーケティングにおける活用方法も紹介します。

 

1.リスティング広告における「検索クエリ」とは何か

ユーザーが検索エンジンで検索を行うとき、ユーザーは何らかの検索意図を持って検索窓に語句を入力しています。

検索意図を調べることは難しくはなく、検索クエリの分析によってユーザーの検索意図を理解することが可能です。

 

以下では、webマーケティングを行うときに知っておきたい検索クエリの基本知識を解説します。

1-1. 検索クエリとは ~意味を確認しよう~

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンで検索するときに使用した、語句の組み合わせのことです。

クエリ(query)にはもともと「問い合わせ」「照会」といった意味があり、検索エンジンのデータベースに対してユーザーが行った問い合わせを指します。

webマーケティングにおいて検索クエリが重要とされている理由は、検索クエリにはユーザーの検索意図が反映されているためです。

ユーザーが検索エンジンで調べものをするときには、調べたい情報や商品の名称を検索窓に入力します。

検索クエリからユーザーの検索意図を理解することで、web広告のコンバージョン率アップやSEOにつなげることが可能です。

1-2. 検索クエリと検索キーワードの違い

webマーケティングの用語には、検索クエリと混同されやすい「キーワード」もあります。

検索クエリとキーワードは似ているものの、使い方は異なるため、違いを理解しておきましょう。

まず、検索クエリとキーワードの意味合いは、下記のように違いがあります。

用語
意味
検索クエリ
ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した語句の組み合わせ
キーワード
webマーケティングにおいて、ユーザーのターゲティングに使用する語句の組み合わせ

検索クエリはユーザーの検索意図を反映しています。
一方でキーワードは、マーケターがwebマーケティングで重要視している語句であることが特徴です。

 

マーケティング戦略では、検索クエリとキーワードは密接な関係を持っています。

たとえば検索クエリが「銀座 レストラン」の場合、ユーザーの検索意図は「銀座のレストランを見つける」ことです。

ユーザーの検索意図を読み取ったマーケターは、「銀座 レストラン カジュアル」のようにターゲティングできるキーワードでSEOを実施します。

検索クエリからユーザーニーズを把握し、ターゲティングのキーワードを決定することが、基本的な検索クエリの使い方です。

1-3. Google広告、Yahoo広告、サーチコンソールでの「検索クエリ」の用語の違いについて

検索クエリはあくまでも一般的なwebマーケティングの用語であり、広告サービスでは異なる用語名を使用しているケースがあります。

検索クエリをwebマーケティングで活用するときは、広告サービスごとの用語の違いも理解しておきましょう。

Google 広告とYahoo!広告では、下記の用語が検索クエリの意味で使用されています。

Google 広告
検索語句
Yahoo!広告
検索クエリー

また、Google検索の分析ツールであるGoogleサーチコンソールでは、単に「クエリ」と表記されています。

同じGoogleのマーケティングサービスであっても用語名は統一されていないため、検索クエリを調べるときは用語の違いを押さえることが大切です。


 

2. 検索クエリの分類

検索クエリは、ユーザーの検索意図によって分類できます。

検索クエリの分類は下記の3つです。

・ナビゲーショナルクエリ
・トランザクショナルクエリ
・インフォメーショナルクエリ

それぞれの検索クエリについて、具体例も交えながらユーザーの検索意図を解説します。

2-1. ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリとは、特定のwebサイト・サービスへアクセスする意図がある検索クエリのことです。

たとえば「Googleマップ」「YouTube」など、具体的なwebサイト名の検索クエリがナビゲーショナルクエリに該当します。

ナビゲーショナルクエリは、企業や商品・サービスの認知度が高いほどに検索で使用されやすいことが特徴です。

ナビゲーショナルクエリで流入したユーザーは企業や商品・サービスのファンであることが多く、商品・サービスのリピート購買を行いやすい傾向があります。

2-2. トランザクショナルクエリ

トランザクショナルクエリとは、商品購入や資料請求などの購買行動を起こす意図がある検索クエリのことです。

たとえば「化粧品 通販」「名入れボールペン 資料請求」など、具体的な商品と購買方法を組み合わせた検索クエリがトランザクショナルクエリに該当します。

トランザクショナルクエリは、「商品・サービスを利用したい」といったユーザーの購買意欲によって使用されることが特徴です。

トランザクショナルクエリで流入したユーザーは商品・サービスの購買に至りやすい傾向があります。

 

2-3. インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリとは、1つもしくは複数のwebサイトで情報収集を行う意図がある検索クエリのことです。

たとえば「ホームページ 作り方」「デジカメ 画素数」など、悩みや課題を解決するために入力した検索クエリがインフォメーショナルクエリに該当します。

インフォメーショナルクエリで流入したユーザーは情報収集を目的としており、商品・サービスの購買には直結しません。

しかし、webサイトを閲覧して悩みや疑問を解決できたユーザーは、次に購買行動を起こす可能性もあります。

潜在顧客を見込み顧客へ変えるためには、インフォメーショナルクエリも分析することが大切です。

3. 検索クエリの活用・分析方法

検索クエリは、ユーザーの検索意図を理解するために役立つだけではなく、webマーケティングの手法を改善するきっかけにもなります。

検索クエリを活用して、web広告やwebサイトのコンバージョン達成につなげましょう。

最後に、検索クエリの主な活用方法3つを紹介します。

 

3-1. 除外キーワードの発見

web広告を運用するときにキーワードを部分一致で登録すると、意図しない検索クエリに対しても広告が表示されるケースがあります。

たとえば関西地方を対象とした不動産のweb広告は、「マンション 価格 東京」の検索クエリで表示されても、コンバージョンにつながりません。

検索クエリを分析することで、意図しない検索クエリを発見できます。意図しない検索クエリは除外キーワードに設定して、無駄な広告クリックを防ぎましょう。

Google広告ヘルプ 除外キーワード:https://support.google.com/google-ads/answer/7102466?hl=ja

 

3-2. 新しいキーワードの発掘

web広告の運用では、予想外の検索クエリがコンバージョンにつながっていることも少なくありません。

検索クエリを分析することで、マーケターの拾いきれなかった新しいキーワードが発掘できます。

コンバージョンにつながった検索クエリはこまめに確認して、登録されていないキーワードは適宜追加しましょう。

有効なキーワードの追加はターゲティング精度向上や新規顧客獲得にもつながり、広告運用の改善が行えます。

 

3-3. 広告文の改善

検索クエリにはユーザーの検索意図が反映されており、ユーザーの興味関心や抱えている悩み・課題も分かります。

検索クエリを分析して、広告文をユーザーが有益だと感じられる内容へと改善しましょう。

広告文の改善では、広告にリンクしているランディングページも整備することが大切です。ユーザーの検索意図に沿って広告の内容を改善することで、広告効果を高められます。

まとめ

検索クエリとは、ユーザーが検索で使用した語句の組み合わせのことです。

検索クエリにはユーザーの検索意図が反映されており、マーケターがユーザーニーズを理解するときに役立ちます。

紹介した検索クエリの分類も踏まえて、ユーザーがどのような目的で検索したかを検索クエリから分析しましょう。

検索クエリの分析は、除外キーワードの発見や新しいキーワードの発掘、広告文の改善といったマーケティング手法の見直しにもつながります。

web広告を運用するときは、広告効果を高められる検索クエリの活用がおすすめです。

この記事を書いた人

morimoto

WEB広告プロデューサーの森本です。関わる全ての人の幸せを追求することが使命です。昨日の自分を超える!という気持ちで毎日を過ごしています。